板倉の家

板倉構法とは

板倉構法とは

「板倉構法」とは、日本伝統の木造工法である校倉(あぜくら)工法住宅に応用した工法です。柱と柱の間に厚さ3cmの杉板を落とし込んで壁を構成し屋根・床にも厚さ3cmの杉板を張ります。構造材がそのまま内装化粧材となり、自然素材に囲まれた空間をつくり出せます。
日本のような高温多湿な環境では、土壁のような調湿作用があり断熱性のある素材が求められていますが手間のかかる土壁に代わるものとして、板倉構法は十分な機能と耐久性を持っています。

板倉の家の特徴

板倉の家の特徴

板倉の家は、その構造上接着剤を使用しない無垢の杉板で構築されます。
この板材自体も有害物質をほとんど出さないため、シックハウスなどの心配がなく、安全な生活環境が実現できます。また、1寸という厚板で壁や床、屋根が構成されているので、杉板の優れた断熱、保温、調湿効果が期待できます。

建築素材

建築素材

「板倉の家」に使用している杉は徳島県と香川県、高知県、愛媛県にまたがって生育している木頭杉です。気候・降水量と杉の植林に適しており、赤みが淡いピンク色が特徴です。板倉の壁を構成している3cm厚の杉板はこの戦後植林された樹齢40年前後の中径木の中目材を加工しています。

10%以下の含水率

杉の無垢材を使用して家を建てるには、充分に乾燥させることが大切です。
乾燥が不十分だと、狂いが生じて壁に隙間ができたり割れたりします。
この点で徳島県の杉は天然乾燥と低温人口乾燥を組み合わせた方法で長期間乾燥させることにより含水率を10%以下まで抑えているので無垢材の家で懸念される隙間の心配は不要です。