大工さんの手刻み

  • HOME
  • 大工さんの手刻み

手刻みとは

手刻みとは

職人が木の1本1本の特徴を知り、その木にあった場所を見極め、墨付けをし、手作業で加工していく工程を「手刻み」といいます。
現在、木造建築の現場ではコンピューターと機械によるプレカット工法が主流ですが自然のままの木を使う私たちにとって、大工の目で1本1本の性格を見極めることは、大切だと考えています。
プレカット工法に比べれば、時間も手間かかりますが、職人の技、日本の技を我が家に取り入れることは、値打ちある買い物ではないでしょうか。

KD材とAD材の違いは?

KD材とは人工乾燥をした材料です。(高い熱を加えて強制的に乾燥させます。)
AD材とはゆっくり天然乾燥させたものをいいます。一般的に木材は伐採してから約200年後が強さのピークといわれています。木材は建物を支えながら、少しずつ強度を増して、約200年経つとようやく強さが低下し始めます。
KD材は木材に高い熱を加えるため、木材の繊維が傷つけられて、木材が本来持っている耐久性がなくなります。
人工乾燥(高温乾燥)で一気に水分を抜くと木の繊維が駄目になり、内部割れを起こします。また木が持っている油分も抜けてしまうため、粘りのない木になってしまいます。国産の無垢材じゃなく外材や集成材をプレートやボルト金物で固定されているプレカット工法と自然の生きた木を組上げてつくった伝統木造構法とでは強度が比べ物になりません。